脳梗塞のサイン「FAST」とは
2022年06月19日 医療情報
最近の外来診療の印象として、若い方の脳梗塞が増えております。
近年、脳梗塞の症状をいち早く見つけ、専門医療機関を受診するという、「ACT-FAST」運動が注目されています。
「FAST」とは、脳卒中で起こる典型的な3つの症状の頭文字
「F=Face」 「A=Arm」 「S=Speech」 「T=Time」
を組み合わせた言葉です。
「FAST」という言葉からもわかるように、脳卒中治療=時間「Time」との戦いなのです。
“脳卒中の疑いがあれば、すぐに病院にきてほしい”という願いを込めた言葉です。
「F」はフェイス(Face)顔
●顔の半分が麻痺している
●食べる時や飲む時に口の片方からこぼれる
「A」はアーム(Arm)腕
●手足のしびれや力が入りにくい
●歩く時に片方に傾く
「S」はスピーチ(Speech)言葉
●言葉が出にくい
●他人の言葉が理解できない
「T」はタイム(Time)発症時刻
最初にお話したように、脳卒中の症状があれば「すぐに病院に行く」ことが大切です。
その他、
●視野が狭くなった
●経験したことのない激しい頭痛がする
●一時的に意識や記憶が途切れる
●ふらふらとめまいがする
などの症状があれば、すぐに弓削クリニックへ診察へいらしてください。
転ばぬ先の杖、もし脳梗塞が起こり始めていたとしても、早期受診、早期治療にて後遺症を軽くすることができます。
まずは一度、受診していただくことをおすすめします。