絵を描くということ
2020年10月12日 院長だより
私は、絵を描くことがとても好きで、趣味のひとつとしています。
私の父も医師でしたが、とても絵を描くことが好きで、私は父が油絵を描く姿を見ながら育ちました。幼い頃、父の作品を眺め、自分も大きくなったらこんな油絵を描いてみたいな、と思っていたのをよく覚えています。
大学では美術部に入り、油絵を描き始め、最終的には50号〜100号程の大きな油絵を描くようになりましたが、医局に入ってからは多忙な日々が続き、なかなか絵を描く時間がありませんでした。
最近になって、ようやく絵を描く時間が少し取れるようになってきました。
旅行の時などには、空いた時間にスケッチブックで水彩画を描いたり、もっと時間がある時には油絵道具も持って行き、家族の油絵を描いたりしています。
絵を描く時間というのは、とても贅沢な時間だなあと気づかされます。
無心でモチーフに向き合っていると、自然と心が落ち着いていき、色をつけ始める頃にはもやが晴れたようなすっきりとした気持ちになっていることもあります。
コロナ禍で外出が難しくても、画集で素晴らしい絵を見たり、絵を描いたりするのは、自分の机の上だけでどんどんイマジネーションが広がる最高のひとり時間です。
時間を持て余してしまったとき、スケッチブックを開いてみてはいかがでしょうか。
きっとその時間は人生のたのしみを教えてくれると思います。