気象と片頭痛、めまいの関連性について
2020年07月29日 医療情報
梅雨から梅雨明けの間は、気温の変化が大きく、気圧の上下も激しい時期です。
気温の顕著な例は、肌寒いような低温から熱中症を誘発するほどの超高温へ急激に上昇することがあげられます。日中の直射日光が非常に眩しい季節でもあり、これらの条件を考慮すると、めまいや片頭痛の起こりやすい時期と言えるでしょう。
雨の降りやすい季節や季節の変わり目に片頭痛が多くなる人がいます。雨が降ると関節が痛くなる、季節の変わり目に体がだるくなるなど、昔から天気の変化で不調が出ることは経験的に語られてきましたが、近年の研究でそうした不調は「気象病」だと分かってきました。
気象病にはうつやイライラ、肩こり、めまいなど、「不定愁訴」と呼ばれるものが多く、その中で、片頭痛、関節痛、治ったはずの古傷が痛むなど、痛みを伴うものを「天気痛」と呼びます。
また、最近の研究で、気圧の変化を察知する「気圧センサー」が内耳に存在することが分かってきました。それが自律神経、特に交感神経に影響を及ぼすことで痛み、めまいなどの症状が表れます。日々のストレスで不眠になるなど自律神経が乱れやすい人は、気象病になりやすいことも分かってきました。
この時期は体調不良を起こしやすい季節です。突然のめまいや片頭痛は、気象の乱れと関係があるかも知れません。
分からないことや、不安な事があれば、当院へお早めにご相談下さい。