お知らせ

マスクの効果

2020年06月02日 新型コロナウイルス

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、予防対策としてマスクの有効性についての質問が増えています。

マスクが最も効果を発揮するのは咳やくしゃみの症状のある方がマスクをつけた場合です。そういった症状のある患者さんは1回の咳で約10万個、1回のくしゃみで約200万個のウイルスを放出すると言われています。そこで、咳やくしゃみの症状のある方がマスクをつけることで、これらを含んだしぶきによる周囲の汚染を減少させることができるのです。

また、厚生労働省新型インフルエンザ専門家会議は
『健康な人が不織布製マスクを使用する場合、マスクを着用することにより、机、ドアノブ、スイッチなどに付着したウイルスが手を介して口や鼻に直接触れることを防ぐことから、ある程度は接触感染を減らすことが期待される。 また、環境中のウイルスを含んだ飛沫は不織布製マスクのフィルターにある程度は捕捉される。』
としています。
マスクだけで風邪やインフルエンザ等のウイルスを確実に遮断することはできません。しかし、風邪やインフルエンザ等の患者さんの近くで咳やくしゃみのしぶきを直接浴びる可能性がある場合には予防効果があると考えられます。

ときどき、マスクから鼻を出して、口だけを覆っている人がいますが、これは適切な装着法ではありません。露出した鼻腔から病原体が体内に飛び込んだり、逆に、病原体を含んだ飛沫が鼻腔から飛び出したりするので、鼻はマスクの中に収めるようにしましょう。

マスクの効果を得るためには正しくマスクを着用する必要があります。
顔との隙間がないように顔にフィットするサイズ・形のマスクを選択し、必要に応じてゴムを結ぶなど顔にフィットさせる工夫をしましょう。

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000634132.pdf

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